保存修復科
大内 那緒
はじめに:
染織文化財は様々な形態・技法・素材を示す資料であり染織品保存修復の現場では、これらに関する知識だけでなくそれぞれの染織品に適した修復技術や収蔵・展示のための適切な資材の選択が要求される。そのため染織品修復の教育においても、このような知識や技術を習得する必要がある。
背景:
本研究の対象は、本校の染織品修復の授業内で染織品の劣化損傷や構造、技法の観察などに活用されてきたが、このような活用により元々の裂けや欠損などの劣化損傷が悪化し活用の危険度が増してきていた。そのため、さらなる劣化損傷を抑え、今後の授業での積極的かつ長期的な活用を可能にするために修復処置を実施した。
※結果と考察は以下の画像をご参照ください。