みなさん、いかがお過ごしですか〜
明日から上野の東京都美術館で本校の卒業制作展が始まります!
「せっかく上野に来るなら近辺の企画展も巡ってほしい!」ということで、今回3つの企画展を巡ったのでたくさんの魅力をお伝えしたいと思いますd( ̄  ̄)
上野駅到着!
新宿駅からJR山手線に乗って25分。
この上野駅公園口改札は2020年3月にリニューアルされました。外観を見てみると、木材を使用しているようにも見えますが、実はアルミ製品に木目調をまとわせたものを使用しています。また、夜になると点灯する照明は季節ごとに演出の仕方が変わるようです。ぜひ見比べてみたいですね。
2階にはスターバックスコーヒーや展望テラスもあります。美術館へのアクセスもしやすいのでJR線を使って来られる際はこの公園口改札から出ることをおすすめします( ´∀`)
いざ、上野公園へ
公園口改札からからまっすぐ進むと見えてくる上野公園は広さ54万㎡(東京ドーム11個分)あり、年間約1,400万人が来園する都立公園となっています。
公園内には美術館・博物館・科学館・大学・動物園など様々な施設があり、家族連れやカップル、海外からの観光客や修学旅行生など幅広い年齢層と国籍の方が訪れる憩いの場です。
また、上野公園ではイベントも盛んに行われています。
本校卒業制作展の会期中(2/6〜2/10)、2/9(金)からウエノデ.パンダ春節祭2024が行われるそうです。
ふらっと寄ってみるのもいいかもしれませんね♩
東京国立博物館へGO!
上野駅から徒歩10分ほど歩き、公園内にある噴水の横を歩くと見えてくる東京国立博物館(以下「東博」という)は日本で最も長い歴史を持つ博物館で、2022年3月に創立150周年を迎えました。
敷地面積は10万㎡(東京ドーム2.1個分)あり、敷地内には6つの展示館に加えて、庭園や茶室もあります。
この日は平日にもかかわらず多くの人が訪れており、館内はとても賑やかな雰囲気でした。
建立900年 特別展「中尊寺金色堂」
1つ目におすすめしたい企画展は、本館で開催中の特別展「中尊寺金色堂」です。
国宝・中尊寺金色堂の建立900年を記念して開催する本展では、超高精細な8KCGで実物大の金色堂を大型ディスプレイ(幅約7m)で体験することができたり、普段間近に見ることのできない国宝の仏像11体を展示するという大変貴重な展示となっています。
平日11時ごろに行きましたが、来ている人の年齢は50〜80代と高齢の方が多く、みなさん興味深く見られていました。
8KCGで再現された実物大の金色堂
展示室に入ってすぐ目に入るのは8KCGに再現された原寸大の金色堂です。中央から見ると、より没入感を感じることができます。
金色堂は数ある中尊寺の堂塔の中でもとりわけ装飾が凝られていて、当時の工芸技術が集約された豪華絢爛な御堂です。空間全体に金箔が使われ、夜光貝を用いた螺鈿細工や象牙、宝石によって飾られています。
8KCG映像では細かい装飾部分も見ることができるので、ぜひ注目してみてください!
寺外初!中央壇上の国宝仏像11体の展示
金色堂内には「中央壇」「左壇」「右壇」3つの須弥壇があり、今でも各壇に遺体が収められています。
本展ではこの「中央壇」に安置される国宝の仏像11体が展示されていました。
実際に見る仏像は写真で見るのとは違い、1体1体の顔や造形から出るオーラがすごいなと……何か訴えかけてくるようなものを感じました。
少し前の話ですが、本校の保存修復科の先生から仏像彫刻をする際にヤスリは使わずに彫刻刀のみで薄く削って表面を滑らかにすると聞いたことがあり、それを考えると本当に当時の人の技術はすごいんだなぁとしみじみに感じました。
仏像はガラスケースに展示されており360度見ることができるので、じっくり観察してほしいです。
【撮影スポット】金色堂模型縮尺5分の1
展示作品は基本撮影禁止ですが、一番最後の模型は撮影可能エリアとなっています。
細部まで再現された金色堂は内部の装飾まで手が凝っていて、思わずもっと近くに寄って見たくなるほど。京都に行って本物の中尊寺金色堂を見たくなりました。
展示室は暗くキャプションが少し見づらい部分もあるので、より展示内容を理解したい人は音声ガイドをおすすめします!
ここだけにしかないオリジナルグッズ
展示会場を出ると、特設ショップでオリジナルグッズを購入することができます。
ここ最近、展示作品をぬいぐるみにしてSNS等で話題になることが多いですが、本展でも国宝「持国天立像」の足元の邪鬼がぬいぐるみになっていました(笑)
また、中尊寺金色堂と展示されていた仏像のアクリルスタンドもあり、面白かったです。
机の上に置いているだけでも縁起が良さそうですね……(笑)
展示概要
特別展「本阿弥光悦の大宇宙」
2つ目におすすめしたい企画展は、平成館で開催中の特別展「本阿弥光悦の大宇宙」です。
本展は、本阿弥光悦という人物にスポットを当てた展示となっています。
彼は日本刀鑑定の名門家系に生まれ、後世の日本文化に大きな影響を与えた芸術家の1人で、刀剣・書家・陶芸家・画家・茶人などの様々な造形に関わりました。また、国宝2点、重要文化財18点の作品を残しています。その一方で様々な職人たちとの広い人脈があったり、並外れた目利きにより若手芸術家を次々と発掘しました。
こちらの特別展示も50〜80代と高齢の方が多かったです。
そして、展示作品がかなり多いので見応え抜群だと思います。途中椅子に座って休憩しながら見ることをおすすめします。
【撮影スポット】光悦芸術を代表する4作品の8K映像
本展は展示されている作品の全てが写真撮影禁止となっています。ただ、1箇所この8K映像は写真撮影可能となっています。
この映像では光悦芸術を代表する4つの作品(刀・国宝・蓮下絵百人・黒楽茶碗)を通常ではなかなか見ることのできない角度や至近距離から鑑賞することができます。
ここだけにしかないオリジナルグッズ
本展でも特設ミュージアムショップでオリジナルグッズを購入することができます。
こちらも中尊寺金色堂のグッズと同じく国宝「船橋蒔絵硯箱」のマスコットキーホルダーが売られていました。可愛いですね。
また、やばいちゃんが描く「おしゅし」というキャラクターとコラボしたグッズも売っていました。
この他にもステッカーや湯呑みなどがあり、思わず手に取ってしまう可愛らしいデザインが多かったです。(私はステッカーを購入しました)
展示概要
美術館でランチを食べてみよう!
展示を見ていたらあっという間にお昼に。
どこに食べに行くか悩むところですが、ランチはぜひ美術館の館内にあるカフェに行ってみてください!その時に開催している企画展とのコラボメニューがあったり、素敵な空間の中で優雅な時間を過ごすことができます。
この日は東博の中にある法隆寺宝物館1階ホテルオークラガーデンテラスでランチをいただきました。
サンドウィッチをいただいたのですが、もちもちとしたパンに挟まれた肉厚ポークとぎっしり詰まったポテトサラダがとても美味しかったです。
ホテルオークラ ガーデンテラス
東京都美術館へGO!
ランチもいただいたところで、2箇所目の美術館は東京国立博物館から徒歩5分ほどのところにある東京都美術館です。日本初の国立美術館として1926年に開館しました。
2012年のリニューアルを機にすべての人に開かれた「アートへの入口」になることを目指し、様々な展覧会や公募展、ミュージアムショップやレストランなどのアメニティ事業に力を入れています。
本校の卒業制作展は2013年から毎年こちらの美術館で開催しています。
印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
最後にご紹介する展示は、日本初公開多数の印象派の絵を集めた「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」です。
印象派とは、1860年代に起きた芸術運動のことです。現実をそのままキャンバスに写すことを重視しており、描くものの輪郭や色ではなく、描く対象の周りの光や空気感を捉えようとした手法が特徴です。色は明るい色彩を用いて、空や当時の人々の暮らしをありのままに描いた作品が多いです。
本展では、国外から多くの画家が印象派を学びにフランスのパリに訪れ、その後、自国へ持ち帰った画家たちの中でもアメリカ各地で展開した印象派の姿に注目します。
印象派の作品を積極的に収集してきたアメリカ・ボストン近郊に位置するウスター美術館から初来日となる印象派のコレクションを中心に、様々な画家たちの作品が一堂に展示されます。
実際に見て驚いたことは、絵画作品のほどんどに絵の説明が書かれていて、絵に1枚1枚に対する理解度が深まるようになっていたことです。絵画作品は描かれた絵の時代背景を知っていた方がより楽しめる部分があるので、これは初心者でも見やすいと感じました。
【フォトスポット】全部で4箇所ある撮影スポット
近年、印象派が若年層に人気があるということもあり絵画作品の撮影は禁止でしたが、何箇所か撮影スポットがありました。
可愛い服を着て記念撮影したいですね٩( ‘ω’ )و
ここだけにしかないオリジナルグッズ
特設グッズ売り場ではオリジナルグッズを購入することができます。
前に紹介した2つの特別展に比べ、Tシャツ・飲食物・雑貨など幅広くグッズ展開されていました。
中でも、フェイラーのハンカチは欠品となっていて、かなり人気なようです。
また、ウスター美術館とかけてウスター展ソースなど少し変わったものも販売されていました。
この他にも様々なものが販売されていたので、ぜひ見てみてください!
缶バッチが出てくるガチャガチャもありました。
展示概要
企画展を見た後は上野の喫茶店に行ってみよう!
いかがだったでしょうか?
今回は3箇所の企画展を巡りましたが、紹介したところ以外にも面白い企画展は沢山あるので、ぜひ色々な企画展に行ってみてください!
お腹も空いてきたので、最後は上野の喫茶店をご紹介したいと思います。
上野駅付近には、至る所に趣のある喫茶店が点在します。
明治16年7月に上野駅が開業してから様々な線が開通し、多くの人たちが待ち合わせや時間を潰す場所を必要としたことがきっかけとなっているそうです。
こちらの喫茶マドンナーは創業50年以上の老舗レトロな純喫茶です。タバコも吸えるので喫煙者でも入りやすいですね。
ケーキセットを注文して、今日の企画展の目録を読み返したり購入したグッズを眺めながらのんびりとした時間を楽しみました。
友達や恋人と来た際は、企画展の感想を言い合っても楽しそうですね。
喫茶 マドンナー
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