「180sDIEving」という「酸素が尽きるまでの180秒間、深海で自分の死を待つゲーム」を作り、twitterでも話題となったこのゲームの作者である本校在校生の「じゃむさんっぽいど」さんにお話しを伺いました。
ゲーム制作においてツールは何を使用しましたか?
『WOLF RPGエディター』というソフトを使いました。
『WOLF RPGエディター』とは、SmokingWOLFが開発したRPG制作ツールである。略称は『ウディタ』。フリーウェアとして公開されており、無償で利用できる。組み方次第ではアクションゲーム、シューティングゲーム、シミュレーションロールプレイングゲームなども制作可能。
https://g.co/kgs/zgbYGd
ゲーム制作の流れなど、どのようにして作っていますか?
主人公の設定などを考えながらキャラチップを描きます。キャラクターの大きさを基準にして潜水艦内や深海のステージを描き、海藻や泡などを実装してから深海魚達のデザイン、作画をしています。深海魚を実装しては図鑑の説明文を追加し、それの繰り返しです。
ある程度魚が追加されれば、180秒で死ぬように設定したり、エンディングの制作に入ります。その後デバッグを繰り返し、テストプレイの末に完成しました。ゲームは作っている時が1番楽しくて、作り追えるとデバッグくらいしかやることがなくてちょっとつまらないです。なのでまた新しいゲームを作ります。
作ったきっかけは?
2020年3月に開催される学校の有志展で、追加展示の募集メールになんとなくダメ元で応募したら受かったことがきっかけです。本当に受かることを想定してなかったので、当時は180sDIEvingの前にリリースしていた長編AVG「こちら、悪の組織 Bag closure 団」を展示する予定でした。ですが、せっかく展示するのならもっと簡単でぱっとできる短いゲームにしようと考え、開催1か月前に急いで制作しました。
それから元々、おぞましく不思議で素敵で現実離れした深海を探索する雰囲気ゲームを作ってみたいと思っていました。ただ深海魚をコレクションするのなら、実在する生き物ではなく本当に見たこともない新種の深海魚を見つけた主人公のゾイと同じ気持ちを感じてほしいと思い、43種類全てオリジナルの生物をデザインしちゃいました。
ゲームがバズったときのお気持ちをお聞かせください。
ゲーム制作は初めてではなく、過去にも何度かゲームがバズることがあります。 大抵、嬉しい反面、怖いです。 皆さんが、僕の大好きな海や生き物、世界観に興味を持って下さることや、ゲームを通して友達が増えたりするととても嬉しいですし、僕がゲーム制作を始めるきっかけとなった有名で尊敬しているクリエイターが僕のゲームをプレイしている動画をyoutubeにあげていたことに気付いたら、しばらく生きた心地がしませんでした。
酸素が尽きるまでの180秒間、深海で自分の死を待つゲームを作りました。
— じゃむさんっぽいど@原宿で個展1月15日~ (@azumano_jam) February 29, 2020
展示会用に作ったのですが、コロナウイルスの影響で延期になったのでもう公開しちゃいます。
たくさんの深海魚の写真を撮って図鑑に登録したりできます。せいぜい3分生きてみてください。#180sDIEvinghttps://t.co/gNo6fD2OBD pic.twitter.com/Qqa25RdRcr
ですが僕は自分の制作物に心から満足することがありません。常に自分にとってもっと良いものを作りたいのに、今の実力では完璧で素晴らしいゲームを作れなく、それをプレイヤーに提供できないまま「こんなものか」と思われることが少し怖いです。 それは絵を描く時も同じで、自分の作りたいものが作れた時、欲しいものが手に入った時、更にその上のものが欲しくなってしまう性分なので、怖いと思うのはきっと生涯どうしようもないです!
普段、イラストを描くときに使っているソフトはなんですか?
SAIかメディバンペイントです。 ドット絵を打つ作品の時は主にメディバンペイントを使用しています。
学校で学んでいる中で、好きな授業があれば教えてください。
みんな違ってみんな良いので特出したものはありません。強いて言うなら1年次の色彩構成の座学です。リクノ先生のイラスト講座でリクノ先生公認で好き勝手ゲーム作ってたことも思い出に残ってます。
じゃむさんっぽいどさんありがとうございました!
ゲーム概要
深海で180秒間だけ生きるゲーム
プレイ時間:3分~
ジャンル:探索アドベンチャーゲーム
あらすじ
2XXX年、深海へのダイビングを試みる少年ゾイは
潜水艦の故障により、未知なる海の底へ落ちていった
酸素ボンベが使用できるのは180秒間。
彼の命は180秒間。