5月に実施した遠隔授業についてご報告【5/25 更新】

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことを目的とした緊急事態宣言を受け、本校では、5月7日(木)より、Google Inc.(以下Google)が提供するG Suite for Education(Google のホスティング型電子メール、クラウドソリューション)の様々なアプリケーションを組み合わせたバーチャルクラスを学科ごとで構築し、外出自粛中も生徒の学習の歩みを遅らせることなく遠隔にて授業を実施してきました。

東洋美術学校 遠隔授業モデル|概要

本校では、2008年よりGoogleが提供する教育機関向けG Suiteを専門学校としてはいち早く導入し、法人・ビジネス向けGmail及びGoogleドライブ他高度なアプリケーションを生徒が利用できる環境を構築しました。

この経験から、新型コロナウイルスの拡大が騒がれていた2020年2〜3月、本校では全面的な遠隔授業についてG Suiteを活用して実施できないか本格的な研究を開始しました。

結果、G Suiteのアプリケーションを連携させることで、ライブ且つ双方向で授業を実施する仕組みを構築することができました。

具体的には、遠隔で実施できる授業は、前期期間に優先的に消化する事で、対面で行う必要がある授業を、緊急事態宣言の解除後に順次実施していくスケジュールでカリキュラムを組み直し授業を開始しました。

G Suiteアプリケーションの利用について

G Suiteで使用しているアプリケーションは主にGmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライド、Google Classroom、Google Meetなどです。

これらのアプリケーションは全てPC、スマホ、タブレットなどのデバイスでアプリとして使用できます。

GmailとGoogleドライブ

生徒全員にGoogleが提供する教育機関向けのメールアドレス(@to-bi.ac.jp)を付与し、生徒と教職員はGmailを通じたコミュニケーションを日常的に行っています。

更に、容量無制限で使えるGoogleのクラウドストレージを利用して、膨大な講師の資料や生徒の課題の保管場所として確保し、大容量データの取り扱いにも対応しています。

Google Classroom

Google Classroomは、遠隔授業において課題内容の指示、資料配布と採点と管理をペーパーレスで実現できるアプリケーションで、搭載されたアンケート機能を応用して授業時間内に出欠席の確認もできます。

教職員からの連絡や課題の出題/提出は全てストリームと呼ばれるタイムライン上で行なっています。学生も質問がある場合は自由に書き込むことができます。

Google Meet

Google Meetを用いた画面共有

Google Meetは一度に最大250人が参加できるWEB会議システムで、講師は本校の各教室若しくは自宅から、ライブ授業を実施しています。

Google Meetを用いることで、画面共有でスライド資料やAdobe Illustrator・Photoshopなどのクリエイティブソフトの操作デモンストレーションを行うことができ、生徒は自宅で視聴、練習することができます。また、鉛筆デッサンといったフィジカルな描画の勉強についても2つのカメラを使用して生徒が理解しやすいようその都度工夫します。

講義中に質問が発生した場合は、チャットを利用してもらい、講師またはサポート側となる教職員が応答する流れとなります。

また、生徒の進捗報告やプレゼンテーションについても、画面共有で制作物を表示させ、講師を含めたクラス全員に見てもらえるので、互いに刺激しあえる環境になっています。講師からのフィードバックに時間がかかる場合は、前半・後半でグループを分けて行なっています。

今後について基本方針

6月より登校による対面授業と引き続きオンライン授業(遠隔授業)により万全な教育環境と体制を整え、生徒の健康面を第一に授業が受講できるよう現在調整をしております。

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